うさぎを飼う際に必要な部屋の環境
おうち時間が増えたことにより家の中に“癒しをプラス”したい方もいらっしゃるのではないでしょうか。最近はペットとして飼われる動物がどんどん多様化してきています。そんな中で犬猫に次いで人気なのが、うさぎです。私が初めてうさぎを飼い始めたころに比べると、私自身の周りでもうさぎを飼う人が増えてきているように感じます。
うさぎは犬や猫のように鳴き声が気になることもなく屋外での散歩も特に必要ありません。その為ご家族での飼育はもちろん、一人暮らしの方にもお勧めできるペットです。今回はうさぎと一緒に過ごす上で気をつけたいポイントをご紹介できればと思います。
目次
飼育に必要な部屋の広さついて
日本で飼われているうさぎの多くは「アナウサギ」という種類が多いといわれています。「アナウサギ」は、土に穴を掘り穴の中で暮らしているうさぎです。狭い土の中に身を潜めて生きてきた習性から考えると、飼育するスペースはそんなに必要はありません。うさぎのケージがおけて、飼い主さん自身も生活できるスペースを確保できるのであればワンルームでも大丈夫です。むしろ広さより風通しのいい部屋かどうかや、収納スペースの多さ等の方が私は重要な部屋の要素だと思っています。うさぎのご飯や、おやつ、トイレシートなど意外と収納するものがたくさんあります。
ケージを置く位置について
うさぎのお家となるケージは、直射日光の当たらない風通しの良い場所で、音の大きな家具(洗濯機やテレビなど)から離れたところがいいでしょう。その理由は、うさぎは草食動物で捕食される危険とともに生きていたからです。そのためニオイや物音には非常に敏感で慣れていないニオイがしたり、大きな音が鳴なったりするとストレスが溜まる原因となるため気をつけてあげましょう。
お部屋の温度について
うさぎは、自身で体温調節をするのが苦手で、暑すぎたり寒すぎたりするとストレスを感じます。そのため夏はクーラー、冬は暖房をつけて、温度は18~25度にし、湿度は35~55%に管理してあげましょう。
ずっとケージで過ごす?お散歩は?
うさぎには、自分時間(就寝時や入浴時)や、外出時など自分がうさぎを見ていられないときには基本的にケージの中で過ごしてもらいます。ケージに居てもらう理由は、危険からうさぎを守るためです。人間の生活している部屋の中は思っている以上に、うさぎにとって危険がたくさんあります。例えば、テレビの線です。コンセントやコードを噛んでしまっての感電や、ゴムの誤飲や誤嚥、線が絡まって無理に動いての骨折など、テレビの線ひとつでも危険が多くあります。そのため、基本的にはケージの中に居てもらい、飼い主さんが見守っていられるときに部屋の中に出し「部屋んぽ」をさせてあげるといいでしょう。
飼う前に考えておくべきこと
うさぎの寿命は5~10年で平均約7年と言われています。それは飼い主さんが病気や不慮の事故にあわない限りは、うさぎは先に死を迎え月へと帰ってしまうということです。運命の出会いをして、飼い主さんに慣れて甘えてくれたり、過ごす時間が増えていけばいくほど別れを考えることが辛く、淋しいものになります。しかし、あなたのもとにやってきてくれたそのうさぎは、あなたと一緒に過ごすためにやってきてくれたのです。そんなうさぎのためにしてあげられることは、快適な環境と愛情いっぱいの飼い主さんとの時間を作ることだと思います。あなたがうさぎのために考えてあげていることは、きっとうさぎも分かっていて、大好きな気持ちも伝わっていると思います。
今日も元気でいてくれてありがとう。そんなことを思いながら、自分じゃない誰かの元気を願えるそんな日々は幸せなものですよ。あなたと、うさぎが、明日も仲良く元気に遊べますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。